カプセル内視鏡について
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1 カプセル内視鏡とは
超小型カメラを内蔵したカプセルを、ビタミン剤のように口から飲み込むだけの内視鏡検査です。
飲み込まれたカプセル内視鏡は、消化管を通過しながら内部を撮影します。
撮影された画像は、腰に取り付けたレコーダーに保存されます。
カプセル内視鏡は使い捨てタイプで、排便時に自然に排出されます。
レコーダーに保存された消化管画像を読影した後、結果をご説明致します。
検査中は、腹部にセットしたレコーダーは外せませんが、一般的な日常生活は可能です。
2 カプセル内視鏡検査の利点
その1 体を傷つけることが少ない
その2 鎮痛剤が不要(体への負担が少ない)
その3 放射線被爆が無い
その4 「怖い」「恥ずかしい」などの精神的負担が少ない
その5 日常生活をしながら検査が可能
小腸カプセル内視鏡
小腸は、通常の胃カメラや、大腸カメラでは、観察できません。
しかしカプセル内視鏡によって、小腸の精密な検査が可能になりました。
小腸カプセル内視鏡は、原因のわからない下痢、腹痛、血便が見られ、小腸の病気が疑われる方が対象となります。
保険適応金額 約32,000円(自己負担3割の場合)
検査前に下剤を飲む必要がなく、カプセルだけ飲めばよいので、比較的簡単な検査です。
●具体的には、保健適用となるのは、以下のいずれかに該当する方です。
a)原因不明の消化管出血(黒色便、血便、原因不明の貧血、繰り返す便潜血反応陽性)
従来の検査法である胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査を行っても、出血の原因がわからない原因不明の消化管出血の場合。
b)原因不明の腹痛、下痢などで小腸疾患が疑われる場合。
【嚥下障害、消化管の閉塞がある方あるいは予想される方、心臓ペースメーカーなどの電気医療機
器が埋め込まれている方、直近にMRI検査の予定がある方などは、この検査を受けることはできません】
小腸カプセル内視鏡の流れ
大腸カプセル内視鏡
これまで、大腸カメラを実施したが、腹腔内の癒着等により回盲部まで到達できなかった方や
大腸内視鏡検査が必要であるが、腹部手術歴があり癒着が想定される場合等、
器質的異常により大腸ファイバースコープが実施困難であると判断された方が、いらっしゃるかと思います。
大腸カプセル内視鏡は、そのような、普通の大腸カメラが行えない患者さんが対象となります。
保険適応金額 約35,000円(自己負担3割の場合)
●具体的に保健適用となるのは、大腸内視鏡検査が必要な状況にありながら
下記のいずれかの理由により従来の内視鏡検査を受けることが不可能あるいは困難な方となります。
a)従来の大腸内視鏡検査を実施したが、大腸全体の観察ができなかった方
b)腹部手術歴などによる癒着など、器質的異常により従来の大腸内視鏡検査が実施困難であると判断される方
【嚥下障害、消化管の閉塞がある方あるいは予想される方、心臓ペースメーカーなどの電気医療機
器が埋め込まれている方、直近にMRI検査の予定がある方などは、この検査を受けることはできません】